「死んだ人間に何しようが勝手だよ。じゃあ私のやりたいようにやるね」

「……お、おい!」

私はトランクの中に混ざっていた車の破片で少女の両目をくりぬいた。
目玉と目玉の骨の間に破片を突っ込み、ひっくり返してやれば簡単に取れるものだった。

「臓器は難しいからさ、一番容易にできるのは目かなって思ってね。こんなふうに」

「……くっ」

勝俣が少し怒っていたようにも見えた。
だけどそんなのお構い無しに私はまた笑った。
狂ったように。