母親のいない私は学校から帰ってくれば父親に家の鍵を閉められ外出禁止。


父親の機嫌が悪い時はとにかく殴られたり、性的虐待も受けていた。


死んでしまいたい。
そう思い続けて何年がたっていたんだろう。


そして私は遂にカッターを手にとって手首を切りつけた。

全身に電気が走るような痛みに私は死への恐怖を身をもって知った。

死にたくても死ねない悔しさ、何で私がこんな目に遭わなければいけないのか。

そんなことを誰にも相談出来なかった、相談したことを父親が知ったら私は更に虐待を受けるだろうと。


こんなに死にたいと思っているのに死ねない。


私がこんな目に遭っている時、他人は家族仲良く食事でもしてるんだろう。
それが憎くて仕方なかった。


「ずるい……ずるい……お前らも苦しめばいいんだ。この死にそうな私の苦しみをお前らも味わえばいいんだ」


思えばこの時、私の中で大切なモノが砕けてしまったんだろう。