勝俣は汐見を車に乗せ、ゆっくりと駐車場から出てくる。
そして俺の近くで一度停車して、再びあの確認をとってきた。

「必ず44チャンネルの手順を実行するんだよ、真琴君」

その言葉に対して俺は一度俯き、顔を上げて言葉を返した。

「分かってますよ、言われなくてもね。僕だって死にたくないですから」

勝俣の隣に乗っている汐見の顔には陰りがみえた。