そう俺が言っても隣で怯えている汐見の肩に俺は手を置く。 「汐見、今夜俺と電話でもしようよ」 「えっ……?」 俺の顔を見上げる汐見の顔はキョトンとしていた。 それでも両目は涙で潤んでいる。 汐見の不安を和らげるには俺が何とかするしかない、同時にこれは自分自身の為になる。 夜になれば更に気味が悪くなるだろう、それなら二人で電話でもして気を紛らわせるのが得策だ。