「あ~、サイトを見ちゃったんだね真琴君も……最近44チャンネルの話が出回ってるから知ってるんじゃないかと思ってね」

「そう……ですか」

この勝俣の言葉を信用してはいけない。
これは勝俣の演技かもしれないからだ。
知っているのに知らないフリをするのは簡単だ。

俺はここでコーヒーを片手に持ち、わざと手を震えさせることにした。

「真琴君?手が震えてるけど……大丈夫かい?」

「あ……」

自分が震えていたことを知らなかったという偽りの演技で勝俣を翻弄。
とりあえず44チャンネルへの恐怖心を表す。
さすがにここまでは見抜けないはずだ。