俺はドアを開けて助手席へと座った。

「ここで話すのも窮屈でしょ?場所を移そうか」

「はい」

勝俣はそういうと車を出発させる。
曽野宮を殺した張本人と同じ空間にいる、首を絞めて殺してやりたいがそうじゃない。

「……ふう」

車の中には妙な沈黙が漂っている。