だけど、この作戦は俺が44チャンネルの対象者にならなければいけない。


電波を使った犯罪と分かった今、これには回避方法が存在する。
回避に成功した俺はその後、勝俣に再び接触。
死ぬはずだった俺の姿を見た勝俣がどんな反応をとるか分からないが、そこまで進めば後は簡単だろう。

とにかく今は一刻も早く勝俣に接触しなければいけない。

「やっぱり警察署に行くのが手っ取り早いかな?」

俺は制服のまま家を飛び出した。
そこで家の前に一台の車が停車していることに気付く。

「……なんだ?」