その中から俺は目の項目を探す。
いったい目がどれだけの値段で取引されているのか、興味がないといえばそれはそれで嘘になる。

「あった……目、一つで約五十万前後……」

他の臓器と比べるとやはり目はそんなに高くはない。
肝臓が大体百万前後、心臓となると更に高くなるだろう。

勝俣は人間の目を奪い、闇市場に売却しているに違いない。
そんな俺の憶測が的中した瞬間だった。