勝俣が犯人だということは分かっている。
俺が分からないのは勝俣の目的だ。

44チャンネルなんてややこしいモノよりも、もっと簡単に殺人は犯せる。

「……そもそも勝俣は何故殺人を?何か他に目的があるんじゃないのか……?」

頭の中にある重い扉が鈍い音を響かせ、ゆっくりと開いていく感覚。
気付くと俺は不恰好な笑顔を浮かべていた。

「そうか……!何で今まで気付かなかったんだ俺は。勝俣の本来の目的は人間の目を回収することだ!」