まだ少女はテレビ画面に頭を叩きつけている。

「……くだらねえや」

自分の口からそんな言葉が飛び出した。
少し乱暴な口調は自分としても珍しい。

(……あ)

俺はその言葉が親友の口調に似ていることに気付いた。

(五月雨……五月雨真琴!)