「……うあ……うあああ――!」


もう声をあげずにはいられなかった。


『私の目……どこに』


「やめろ……!やめてくれえええ――!」


(助かるんじゃなかったのか……)

勝俣さんの話は一体何だったのか、そう思わせるように不気味な少女の声。
その声はテレビの中から聞こえていた。
テレビ画面は少しずつ明るくなり、ぼんやりとどこかの夜道を映し出した。