44チャンネル-呪われた都市伝説-

一時、二時、そして三時と時間は刻々と過ぎていく。
次の手順をこなすまで後五分。


両親の話し声も既に二時前から聞こえなくなっている。
ここまで秒針が時を刻む音を何回聞いただろうか。


(……勝俣さんには礼を言わなきゃな)


あの人は俺達の命の恩人だ。
特別捜査員でもいいが署長にでもなれる器の大きさ。
少し尊敬にも似た気持ちだ。