席につくとコーヒーとケーキを司が頼んでくれ、店員がその場からいなくなるとすぐに話し出した。

「元気にしてたか？もっと早く連絡したかったんだが…」

そう言う司は少し辛そうな顔をしていた。

「大丈夫だよ。ちゃんと仕事もしているし生活できてるから」

司には笑っていて欲しくてニッコリ笑いかけた。

「そっか…身体は大丈夫か？昔から弱かったもんな…無理してないか？」

今度は心配だと言わんばかりの顔をしてくる。

「大丈夫。一人で生活していかなきゃならないから倒れてなんていられないでしょ？」

そう言って笑いかけた。

すると今度は怒ったような顔つきになっていく司。

何だか百面相を見ているみたいで緊張がほぐれていき私はクスクスと笑っていた。

「何がおかしい」

不機嫌そうな顔つきで問うてきた。

「だって…クスクス…司さん、さっきから表情がコロコロ変わっていくから…クスクス」

「それは！……はぁ…まったく…」

そう言って眉間に指を持って行くやいなや苦笑いしていた。

「本当に心配だったんだよ…」

そう言う司は心底ホッとしたような顔だった。