「おい!慎!帰るぞ~。」

そう言って雅明は俺の腕を引っ張った。

「ふえ~い・・・。」

俺は間抜けな声で返事する。



「はぁ~・・・。」

俺は電車に揺られながら大きなため息を吐いた。

「俺、こんな慎、初めて見たわ笑」

雅明は笑いながら言う。

「そうかよ・・・。」

と、適当な返事をした時、俺は目を疑った。

有紗が俺らが乗っていた電車から降りていたのだ。

俺は全力で有紗のとこへ走っていく。

「え!おい!慎~!!」

雅明が俺に向かって叫ぶ。

俺はそんなこと気にせず追いかける。