だけど俺は諦めなかった。

「待てって!!!」

そう言って有紗の腕を引っ張った。

「だから、何!!??」

有紗は俺を睨んだ。

「え・・・!?・・・えっと、その・・・。」

自分で引き止めたのに、何を言えばいいのか分からなくなった。

「見てて、ムカついてくるんだけど!言いたいことあるならはっきり言って!」

そう言って、俺の手を振り解いた。

「だから・・・!メアドを・・・」


ドゴッ!!!


「う゛っ」

俺は有紗にお腹を蹴られた。

「ふっざけんな!!お前みたいな奴、大嫌いだ!」

そう言って立ち去った。




俺はきっとこの時から、

君の事、想ってたのかもしれない―・・・