お母さんの作った美味しい卵焼きを頬っていると悲鳴が聞こえた。

「いやっ!離して!!」

……体育館の方からだ。

明らかに嫌がっている女の子の声。

「……」

困っている人を放って置けない私は体育館に向かって走り出した。