そしてなんだかんだで、広斗くんに送ってもらうことに。
「ほんとごめんね、ありがとう…」
「いいえ~」
ひとまず、ホッと息を吐く。
「…私、ああいう合コンなんて不安だったけど広斗くんみたいな人がいてくれて良かった」
「そう?なんか照れるー」
ほっぺたに両手を合て、照れたポーズをする広斗くんに思わず笑みが零れた。
「ふふっ、広斗くんおもしろいね」
「どもども~」
細い道を二人並んで歩いているから、ときどき腕同士が触れてしまう。
普段あんまり男の子と関わりがない私にはなぜか緊張してしまった。
「外、暗くなってきたねー」
広斗くんが空を仰いで、上を見る。
つられて私も空を見た。
「ほんとだね」
「危ない危ない。陽菜ちゃんひとりで帰させなくて良かったー」
「あはは、ありがと…」
隣の広斗くんを見ると向こうもこちらを見ていて目と目が合った。

