そのままふたりで部屋へと戻ると皆からの冷やかしが。
「ふたりでどこ行ってたんだよ~!」
「抜け駆けはずるいぞーっ」
なんて、別になにもしてないのにね。
広斗くんに「こっち」と席を誘導され、広斗くんの隣に座る。
「あいつらうるさいね~」
「あはは、ちょっとね…」
すると、広斗くんが私が間違って入れたあのイチゴオレを飲もうとしていて。
私は思わず息を呑んだ。
「…っケホッ…あっま!」
そのイチゴオレを飲んだ広斗くんは一口飲むとすぐにグラスを置いて咳き込みだした。
わわわ私ってばとんでもないものを入れてしまったのか…!
「だ、大丈夫?」
「大丈夫だけど…これやばいくらい甘いわ」
咳が少しおさまった広斗くんは「ははっ」と笑う。

