この中で一番はりきっていると思われる若葉が先頭をきってずかずかと歩きだす。


わ、若葉の目がほんとに野獣化してるよ…。



「こんにちはー!お待たせです~」


若葉が話かけると、向こうの男の子たちも「おー、待ってました!」と騒ぐ。


みんなそれぞれお目当ての人を探しているのか…来るときと目つきが違うような。



「みんな今日はよろしくねー!入ろ入ろ!」


そして男の子の中でも若葉みたいな人がいて、仕切ってくれている。


わ、みんな髪染めてるんだなぁ…。


男の子たちを見渡して、そう思った。



「陽菜ー!?なにしてんのっ、早く!」


「あ、ごめん」


気づくともう私以外の人たちはぞろぞろと店の中に入っていっていて。


若葉に呼ばれて私は駆け足でその場に向かった。