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そして、放課後。
雄くんには今日一緒に帰れないとメールをして
近くにあるカフェに若葉と一緒にいる。
「…チークつけてっと。おー、陽菜かわいーっ」
それでなぜか私は若葉にメイクをさせられていた。
普段そんなにメイクをしない私に若葉は「明後日はノーメイクはダメ!」と言われ。
カフェに連れてこられてメイクをさせられたという。
「ほれ、鏡」
「ありがと…」
手渡された鏡を見ると、自分が自分じゃないような気がした。
「陽菜は土台がいいからナチュラルメイクが似合うね」
「…そ、そうかな」
「これで彼氏ゲットね、陽菜っ」
「………」
またその話かい。