そしてシーン…とした雰囲気になる。

あ、あれ。

なんか急に気まずくなっちゃった…?



「……!」


伏せていた目を上げると、そこには菊池くんの顔が目の前にあって。

い、息止まるかと思った…。


「菊池く…」


菊池くんの腕が伸びてきて、その腕は私の頬へと行く。


ガーゼが貼られてある方を、そっと触れた。


「…痛々しいね、」

「あ…あははっ、私ほんとドジだよね!ボール直撃するなんて…」


ふと菊池くんを見ると、菊池くんと目が合う。



「そのボール、俺が側にいたら受け止めたのになぁ…」



菊池くんは私から目を逸らして、照れ臭そうに微笑んだ。