そのときちょうど、 ― キーンコーンカーンコーン… 授業終わりを告げるチャイムが鳴った。 「鳴ったけど、鼻血止まるまでここにいときなさい?」 「あ、…はい」 うー…早く鼻血止まってくれないかなぁ。 まだ微妙に頬っぺたが痛いし。 「じゃあ、止まったら言ってね」 そう言って先生はイスから立ち上がってデスクへと戻る。 なんだろ、今日はなんか…災難な日だなぁ。 ボール直撃して怪我するなんて恥ずかしすぎる。