気の引けた思いで、私の家のドアを雄くんが開ける。
「…陽菜っ!?もーあんたどこ行ってたの?」
その音に反応したお母さんはペタペタとスリッパが地面に擦れた音を鳴らしながら玄関へと来た。
「ごめんなさい…」
「まったくあんたは…雄くんに心配までかけて。ほんとごめんね雄くん」
お母さんに謝られると雄くんは苦笑い。
「大丈夫です。それに陽菜ちゃんは春ちゃんと遊んでただけだったんですし」
「あら、若葉ちゃんと?それなら別にいいんだけど…」
…私、何やってんだろ。
菊池くんや雄くんにまで嘘つかせて。
ぎゅ、と小さく握りこぶしを作った。

