もう一度笑顔で

だけどお父さんは目じりを下げて悲しそうに笑って続けた

「泣いたっていいよ」

「だけどお母さんに安心してもらわないといけないから」

「いつまでもメソメソしないのって怒られたくないしね」




「そうだまたピアノを教えてくれる?」

いきなり何を言い出すんだと怪訝な顔をしていた

それでもお父さんは話しかけてくれる

「もうピアノは弾いてくれないの?」

『…もう弾きたくない』

『お母さんがいないのに弾く意味がないもん』