雨のち、照る。


ぽつん
1LDKの簡素な部屋に置いていかれた少年は、残っていた朝食をもぐもぐと食べて、「ごちそうさまでした」と小さく言い、ゆっくり立ち上がった。

「変なの」

玄関が閉まる音が静かな部屋に響いた。

春の日は暖かい。
なのにどうしょうもなく苦痛。

くるくる回る真っ黒な傘。
太陽に隠れながら、少年はただ歩いた。



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バイト終わりに買い物をして帰ってみると。自宅の鍵は開けっぱなしで、そこには彼はいなかった。
まぁ、そりゃあ当然だよね

ちょっと重い買い物袋を床に置き、今朝までいた痕跡である食器を流しへ持っていく。


預けられた猫がいなくなったかのような喪失感。
当然なのに、なぜかさみしい。