「麻由ごめん!つい勢いでトイレまで連れて来ちゃって……」 「私は別にいいんだけど待ってて! いなくなったか見てくる」 しばらくして麻由に「もう行っちゃったよ」と呼ばれてトイレから出た。 槇野先生は私の事なんて何とも思ってはいないのにわざわざ逃げたりして本当に馬鹿みたい。 「美羽?」 「私、馬鹿みたいだね。 自分でダメにしたくせに……うう…っく――ふぇ――…」 「美羽……」