長い夏休みが終わり学校が始まった。 「おはよう美羽」 「あっ、おはよう麻由」 教室の中に入ると夏休みと変わらない様子にほっとした。 昼休みになり、教室を出て飲み物を買いに自販機に向かった。 前の方から槇野先生と先輩達が歩いてきた。 麻由も気付いたみたいだ。 「美羽、大丈夫?」 まだ遠くにいて私には気付いた様子はない。 面と向かう勇気はなく近くのトイレに麻由の手を引いて逃げた。