「―…でもないくせに――」 「……何だって?」 「心配してなんて頼んでない!! 担任でもないくせに……もうほっといてください!」 「……謝る事もできないのか。 もう、いいよ」 「………?」 「お前補習に来なくてもいい! 望み通りほっといてやる」 槇野先生は背を向けた。 保健室を飛び出し玄関を出て校門まで一気に走った。 悲しくて涙が出てきた。 何であんな事を言っちゃったんだろう……。