「でも、きっと告白はしないと思う。 私の事なんて相手にしないだろうし―……」 「そうかなぁ……?槇野先生って美羽の事、他の生徒とは区別して接しているような気がするんだけど……」 「それは数学が出来なくて先生として見てられないんだよ」 「そういうんじゃないと思うんだけど…… でも好きになったら先生とか生徒とか関係ないんじゃない」 「そうなのかな?」 「私は好きになったんなら告白したっていいと思うよ?」 麻由の言葉を聞いたら、なんだか気持ちが楽になった。