なんだか眠い。 大崎に問題を解かせている間ベッドで寝た。 「槇野先生、起きて下さい。 先生……起きて先生ってば―…」 ぼんやりした頭に大崎の声が聞こえた。 目は覚めたけど、もう少しこのまま、寝たフリをしとこう。 「先生……好きだよ―…」 小さく囁くような声だけど確かに聞こえた。 好きだって言葉が……。