不意に重なっていた唇が放された。 「美羽、温かい紅茶がほしいな。 いれてくれる?」 「うん、私も喉が渇いちゃった」 「頼むな」 私は二人分の紅茶をいれて戻って来た。 先生は誰かと話しているようだった。 しばらくして電話を切った先生はイタズラの相手が分かったと言った。 「誰が、こんな事したか分かったの?」 「ああ、向こうに戻ったら二度とこんな事がないようにするから、もう心配しなくていいからな」