お昼を食べたあと田口先生と話しをして盛り上がった。 途中で、隣に座っている先生が気になってチラッと見たらニコニコして私達を見ていた。 目が合って私の手を先生の大きな手が包んでギュッと握ったから握り返した。 時間はあっという間に過ぎて気がつけば夕方になっていた。 「そろそろ、帰るか」 先生の一言で急に現実に引き戻された。 会いたくても明日からは、もう会えないんだ……。 先生は遠くに行ってしまうんだ。