「ちょっと待って、大崎さんに話しがあるので後藤さんは先に行っててもらえますか?」 麻由は複雑な顔をして職員室から出て行った。 「話しって何ですか?私お昼まだなんです」 「この間の保健室の事で話しがある。今日の放課後、保健室に来てほしい」 「嫌です。もう関わりたくないんです」 声を低めて断った。 「……もし来なかったら成績にひびくかもしれないけど、それでもいいなら」 槇野先生は私の腕を掴んで耳元で囁いた。