これ以上何か言ったら、まずい事になりそうな予感がして先生の後に続いて保健室を出た。 いつも学校を出て少し行った所で車に乗る事にしてあるんだけど―――。 生徒玄関を出た所で腕を掴まれた。 ドキッとして視線を上げると槇野先生だった。 下校時間は過ぎていて生徒はとっくに帰っているはずだけど…… こんな所を見られたらまずいよね。 「先生、放してください」