「早く帰る用意をしろ!」 とりあえず、返されたノートに筆記用具と教科書を仕舞った。 こんな不機嫌な先生と車の中で二人っきり……考えただけで恐ろしい。 今日は電車で帰ろうかな。 「槇野先生、今日は電車で帰ります」 そう言って先生の顔を見れば、さっきよりも不機嫌の度合いが増したような……。 「行くぞ!」