「大崎さんにお願いしたいんだけど、待ってます」 振り向いた時にはもういなかった。 「美羽、どうする?」 音楽の授業が終わったらすぐお昼休みだし行くしかないかな。 「……仕方ないから行って来る」 「私も、つき合うよ」 お昼休みになり麻由につき合ってもらい職員室にノートを取りに行った。 職員室の中に入って行くと槇野先生はいた。 「大崎さん日直ではないのに悪かったな」 「いいえ」 私は先生の机にあるノートを持つとその場を放れようとした。