「心配するな! 何とかする」 先生は何とかするって言ったけど……不安だよ。 「美羽――…」 安心させるように名前を呼び額に唇を押し付けてきた先生は、もう一度ギュウッと抱きしめてきた―――。 《先輩が槇野先生を諦めてくれますように! 先生が教師を辞めるなんて事になりませんように!》 先生にギュウッとされたまま、何度も心の中で誰かにお願いするように呟いた。