「分かってる。 ところで姉さんはいつまで、ここにいるつもり?」 「ここは保健室で、ここが私のいる場所なんだから私が出て行く理由はないでしょ!」 「まさか、ずっといるつもり?」 「当たり前よ。 見張り役が必要でしょ?」 「必要ねぇ……」 槇野先生と田口先生の会話は私の耳には入って来なかった。 だって、さっきの槇野先生の一言で私の心臓の音はものすごーく早く鳴りだして、それどころじゃないよ……。