「えらく、タイミングがいいよな……? ずっと廊下にいて様子を見てたとか?」 「そ、そんな事は……ねぇ、大崎さん?」 こっちに、振られても……というか、もし見られてたんならかなり恥ずかしいんだけど……。 「何よ睨まないでよ! 学校であんな場面を見られたらまずいでしょっ? だから誰にも見られないように見張っててあげたんじゃない」 「だからって廊下で――……」 二人は言い合いをしている途中で始業のチャイムが鳴った。