田口先生は、保健室から出て行ってしまった。 「……ったく、引っ掻き回しといて都合が悪くなると逃亡か、やる事変わってねぇな」 槇野先生と視線が合う。 「とにかく、姉さんが何処まで話したか分からないけど? 天使の事は今はもう捜してない。 大崎の事を好きなのは本当だからな!」 先生の顔が赤く染まって見える。 先生の態度で嘘なんかじゃないって分かった。 「黙ってないで、なんとか言えよ?」 「私も……槇野先生が好きです!」