そう。突然だったんだ。
その日は、飲み会があって、気付いたら終電の時間を過ぎそうになっていた。
「わっ、こんな時間じゃん!幸助心配するからもう帰るね」
「えー、さらちゃんもう帰っちゃうのぉ、俺さみしぃ~」
そう言ってくっついてくる涼。
完全に酔ってるな。
「はいはい、涼は私が相手してあげるから、さらから離れなさい!ほら、さら行きなよ!終電間に合わないよ~」
「ありがとう!じゃあね」
やっぱり、りかは頼れるな。
あーたのしかった。
さ、早くかえろ。
このあと、あんな光景を見ることになるなんて、このときは思いもよらなかった。