「わ、わたし如月 愛美!」

「俺、真田 優希」

ゆうきくん・・かあ。

「ゆうきくん!わかった!まなみでいいから」

「まなみ」

無愛想に私の名前を呼ぶ。

それだけなのに心がぎゅっとする。

「あ、ゆうきでいいから」

「わかった!ゆうき」

ニコッと優希は笑う。

きやーーーー!その笑顔反則です!

「ゆうきって彼女いるの?」

「あ、俺、別にいないよ。」

ラッキー!

ここでドアが開いた。

お母さんが帰ってきた。

「あ、ごめん。お母さん、そろそろ帰るわね、また明日ね愛美、ばいばい」

「うんっばいばい」

そう言ってお母さんに手をふる。