「あ!」

思わずでてしまった声。

近くで見るとさっき窓から見てたときよりもかっこよかった。

「お母さん、トイレ行ってくるね」

「うん!」

ナイスタイミング、お母さん。

きっと場の不陰気を読んできずかってくれたのだろう。

ありがとう、お母さん。

「あのー」

おそるおそるその男の子に話しかけてみた。

「ん?」

きゃー、かっこいい・・。

これって一目ぼれ・・だよね?

「あの・・これからよろしくお願いします!」

絶対に今の自分焦ってる。

かなり焦ってます。やばいです。

「よろしく」

ちょうどいいぐらいの低さの声が耳に残る。