「ガンです」


ねえ、先生今何って言った?

ねえ、嘘でしょ?

横で愛美が ひきつった顔で笑いながら涙をこらえている。

なにかのドッキリでしょ?こんなの・・・。

あんなに元気だった愛美が・・。

ねえ、なんで?なんでなの・・?

そして次の瞬間、私たちは人生が狂ったかのように泣いた。



「余命、1年です」


ふあーっと意識がなくなるぐらいに脳が真っ白になる。

もう、いいよ。

早くネタばらししてよ。

こんなのドッキリに決まってる。

絶対・・・絶対ドッキリだよ。

もう、やだよ・・・。