「ゴメン。」


そう言いながら、きた。


だから、私は結斗にボールを渡した。


「ありがとう。」


そう言って、結斗は走って行った。


私は、ラケットを振りながら、野球部を見ていた。


ふと、結斗を見たら、ボールを取りに来た時の笑っていた顔から、真剣な顔に変わっていた。


その真剣な顔を見てから、私は、結斗の事を目で追っていた。