護衛し始めてから一週間が経った。

今日も朝から迷惑電話が鳴りっ放し。
出ても怒鳴るかバカにした言い方でからかうかしかしてこなかった。


その夜、外で張ってる岸山から連絡が入った。
岸山:「今、仮面を付けた奴等が現れました。」
明隆:「奴等?何人?」
岸山:「今のところ二人確認してます。」
明隆:「そうか。分かった。まだ仲間が居るかもしれん。気をつけろよ。」
岸山:「はい!了解です。」
電話をきり、窓から外を眺めた。
静かでとても穏やかな夜だった。
明隆:「こんな夜は久しぶりやなぁ~。」
俺は怯えてるさくらを安心させようと目の前に座り、世間話をした。
その時、玄関付近を警護していた如月が俺に叫んだ。
如月:「明隆っ!危ない!」
俺は如月の声で咄嗟にさくらを守ろうと覆いかぶさった。
その直後、《ガシャンッ》背中を目掛け、窓ガラスから野球ボールぐらいの石が投げ込まれた。