~宿命~

明隆:「クソッ!やりやがったな!」
俺は地面に両手を着き、縮めた足を限界まで伸ばしきった。
正道:「イテっ!すんません!ちょっとよろけてぶつかったんすよ。ピリピリしてんなぁ。」
そう言いつつも起こしてくれる優しい一面もある。
明隆:「悪い悪い…おっ!さすがやな!」
起こしてもらったときに後ろが見えた。
そこには何十人もの敵が倒れていた。
定道:「あとはアイツらだけですよ。」
定道の指先には覆面男とそれを守る護衛者の三人がこっちを睨んでいた。
正道:「三人ぐらい俺が仕留めるっ!」
明隆:「待て!お前らはここにいろ!」
俺は飛び出して行ったアホが返り討ちに遭う前に止めようと後を追う。
正道は拳を振り上げ、護衛者の攻撃を身軽にかわし、覆面男へ拳を振り下ろした。
こっちはバカでも相手はバカじゃない。
覆面男が正道の拳を受け止め、動きをとめると左右の護衛者が正道の腹部と胸部に蹴りを打ち込んだ。
後ろにいた俺に向かって正道が飛んできた。
明隆:「すまん!」
一言言うと、両手で正道を右に投げ捨て護衛者に襲いかかる。