~宿命~

明隆:「うりゃ!」
急な階段から雄叫びを上げて飛び降りた。
奴は慌てて振り返ったが、目が合った時にはすでに俺の膝が奴の口を捉えていた。
奴を下敷きにするような感じで床まで直行。
高い所から落ちたと言っても下は木で出来ているし、高さだってしれている。
頭を強く打ったようだが意識ははっきりしており、後頭部を押さえながら廊下を走って逃げ出した。
こっちも足の痛みを忘れ、一心不乱にしつこく追い詰める。
身軽の癖に足が遅い。
俺は床の木の木目を利用してスライディングで奴の足を蹴り抜いた。
当然、体勢を崩し、こっちに倒れてくる。
その行動スピードを読んで背中に怒りがこもった強力な一撃を打ち込んだ。
相手は回避する事も出来ず、なすがままに攻撃されて俺の横に倒れた。
その異様な物音に館内の全員が集合した。
明隆:「ほれ!捕まえたぞ!」
依頼主:「あ、あんた!」
女将さんは奴を見てびっくりした表情をみせた。