水和:「分かっているなら何故、変わろうとしないんです?そんなままでは他の人達にもあなたに付いて行かなくなりますよ!」
明隆:「そんなもん分かってるよ。変わろうとしてもなかなか変われねぇんだよ。何でこんな話しなきゃなんねぇんだ。気持ちは分かったから出ていってくれ。」
水和:「嫌です。」
明隆:「出て行けって言っとるやろがっっ!俺は短気で言葉も汚ねぇ!そんな俺をお前は受け入れられんのか?」
水和:「私はあなたを受け入れる自信があります。」
明隆:「…本気か?」
水和:「本気です。」
明隆:「んじゃ明日、俺の仕事に付いて来い。そこで判断する。」
水和:「分かりました。」
明隆:「後、その堅苦しい喋り方辞めろ。頭にくる。敬語じゃなくていいからもっと気楽に接してくれ……怒鳴って悪かったな。お前が嫌いな訳じゃないから気にしないでくれよ。んじゃな。」
俺はそのまま下の連中にも明日仕事があるからと告げ、家に帰った。

もう俺は自分のせいで傷つく者をみたくなかった。
誰かにやられるくらいなら最初に突き放す方がいいと考えていたのだ。
それが最善だと思っていた。
だが、次の日にその考えが変わろうとは思わなかった。