今までは単独で敵陣に突っ込んで行ったり、少人数で自分達の三倍以上いる奴らを相手してきたりしていた。
あの頃は後先考えず、ただ相手を蹴散らす事しか考えていなかった。
どんにな強い相手でも…。
どんなに不利な状況でも…。
決して諦める事なく全力で相手に立ち向かい、出来る限り抵抗する。
きっと、族狩りの仲間はこの性格を気に入って付いてきてくれたのだと思う。
過去を振り返り、現在と比べてみた。
昔のように勢いはないが、まだまだ現役だ。
明隆:「俺のやり方で良いのなら任せて下さい。ただ、会議は内容によって出るか出ないか俺の判断で決めさせてもらいます。」
No.1:「分かった。受け入れよう。」
明隆:「では、失礼…」
No.1:「ちょっと待て!まだ問題が残っておる。」
明隆:「へっ?」
No.1:「あと二つだから辛抱しろ。」
ため息の声と言葉が同時に俺の左耳から入り、頭内を一周して右耳から出て行った。